熟成される「つながり」
カギヤビルの屋上で先週まで開催されていた
Camp gardenのおかげで、約10日間、これまでにないほど、カギヤビルは人の行き来が活発でした。「まちなかでキャンプ」という行為自体に関心を持って訪れた人、仕事の打ち合わせで利用した人、仲間との集まりの場として訪れたグループなど、その目的はさまざま。夏の終わりを感じる季節に、ここちよい風を屋上で感じたことでしょう。
開催期間中は、お会いする方に「カギヤビルって屋上でキャンプやっているんだって?」「カギヤビルってどういうところなの?」と、尋ねられることも多く、少しでも皆さんの関心が当ビルに向いたと思うと、うれしい限りです。
「祭りのあと」ともいえる今週は、カギヤビルも通常の雰囲気に戻りました。こうして新たな交流が生まれたことで、入居者同士のコミュニケーションも活発になり、人と人との関係がゆっくりと熟成されていくように感じています。
50年もの時を重ねた古ビルだからこそ、人と人がどこか寛容になれているような気もしています。歴史のある街並を歩くと心が落ち着くような、きっと目に見えない効果があるのでしょう。さて、次はどのような新しい動きがあるのか。乞うご期待ください。